コンサルの年収はいくら?職位・賞与・残業代の確認点7選|2026
更新日:9月25日

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「コンサルに転職すると、自分の年収はいくらになるのか」。会社の平均年収を調べても、この問いには答えきれません。同じ年収でも、基本給なのか、残業代や賞与を含む想定額なのかで意味が違うからです。
当記事では、公式の採用情報をもとに、職位・給与の内訳・初年度の条件を読み解きます。未経験からの転職を考える方も、次のファームを探す経験者も、まずは“比べる数字”を揃えてください。
コンサルの年収、結論は「総額より先に条件を見る」
結論──知りたいのは会社の平均ではなく、あなたが入る職位で、どの条件ならいくら受け取れるかです。
職位の名称が同じでも、会社をまたぐと担当範囲は揃いません。
想定年収は、賞与や時間外勤務を含む場合があります。
初年度と通常年度は分けて比較。入社月による賞与の按分も確認します。
本記事に出す金額は、特定の募集要項の実例です。業界全体の平均や、応募すれば受け取れる金額を示すものではありません。確認日は2026年9月22日。募集の対象年度も、各箇所に併記しました。
まず金額の実例を挙げると、アクセンチュアの2027年度新卒ビジネスコンサルタントは、基本給年額480万円、標準年収663万円と公表しています。この標準年収には月30時間の時間外勤務などの仮定があり、基本給とは別の数字です。一方、後述するアップグレードの経験者向けAXコンサルタント「マネージャー候補」の募集は年俸900万〜1,200万円。採用区分も責任も違うため、この2例をつないで「コンサルの相場は480万〜1,200万円」とは言えません。
本記事の対象は、主に経営・業務・IT領域のコンサルです。新卒募集は給与の内訳を読む教材として取り上げており、中途採用で同額が提示されるという意味ではありません。
条件を確かめる相談先は、次のように分けると話が早いでしょう。登録すれば希望年収が保証される、という意味ではありません。
あなたのタイプ | 推奨エージェント | アクション |
コンサル転職での入社等級と提示額 | ||
財務・M&A分野も含めた報酬の違い | ||
コンサル経験を次の職位や事業会社でどう生かすか |
相談先から迷う方は、先に候補を絞っておきましょう。診断結果は年収の査定や内定保証ではなく、相談先を選ぶ入口です。
コンサルの年収記事の監修者
![]() | 外資コンサルZ 外資系コンサルティングファーム出身。戦略・新規事業・M&Aのプロジェクトを経て、スタートアップの経営企画・事業開発、そしてフリーコンサルとして独立。転職エージェントは自分で面談を受けて比べ、「中抜き」や「ミスマッチ」の多いこの業界で、信頼できる相談先しか紹介しません。 |
コンサルの年収記事の目次
コンサルの年収を読む前に、平均・募集額・自分の提示額を分ける
“平均年収が高い会社”と、“自分へのオファーが高い会社”は、同じとは限りません。
年収の記事をいくつも読むと、数字が違って困るかと思います。まず見るべきは高低ではなく、誰の何を集計しているかです。
表の数字を比べる前に、出所を次の3つに分けてください。
数字の種類 | 何を表すか | その数字だけでは分からないこと |
在籍者の平均・口コミ集計 | 対象になった社員や投稿者の給与 | 自分の入社等級と個別の提示額 |
求人の想定年収・募集レンジ | 特定ポジションで示す募集条件 | 誰が上限額の対象になるか |
個別のオファー | 自分に提示された採用条件 | 変動賞与の将来額や昇格の確約 |
例えばJACは、自社の転職支援実績について、集計期間と「想定年収」であることを明記しています。その数値を、コンサル会社で働く全社員の平均に置き換えてはいけません。JACの集計条件
正直、対象の違う数字を並べた精密なランキングより、応募先の募集要項を1枚、最後まで読む方が役に立つ場面があります。
会社ごとの特徴を知りたい方には、日系コンサルの人気・年収ランキングを別に用意しています。ここでは会社選びの一覧を繰り返さず、“その給与をどう読むか”に絞ります。
コンサルの年収は職位で変わる。ただし名前だけを揃えない
「アソシエイトだから若手」「マネージャーだから同じ責任」と決めつけると、比較を間違えます。
①同じ職位名でも、採用される段階が違う
マッキンゼーの公式採用案内では、国内大学新卒をビジネスアナリスト、MBAなどの学位取得者や職務経験者の応募区分をアソシエイト・ミッドキャリアプロフェッショナルとして案内しています。
一方、Strategy&の公式FAQでは、新卒はアソシエイトとして入り、ビジネス経験のあるMBA取得者はシニアアソシエイトとして採用されると説明されています。
同じ「アソシエイト」の言葉でも、入口が揃っていないわけです。なお、前者のページには2026年卒の案内が残っているため、ここでは職位名称の例として参照しています。現在の応募可否は別途確認してください。
出典:マッキンゼーの採用案内、Strategy&の公式FAQ(2026年9月確認)。
②職位表より「何を任されるか」を見る
求人票では、調査・分析を担うのか、担当領域をまとめるのか、案件全体を率いるのかを読みます。採用や育成、提案活動まで含むかも確認対象です。
経験者なら、いまの肩書きではなく、実際に任されていた範囲を伝えてください。担当人数、意思決定の範囲、顧客との接点が分かると、次の求人との違いを話しやすくなります。
未経験者は逆です。事業会社で管理職だったからといって、コンサルでも同じ職位に入る前提を置かないこと。経験が評価される部分と、入社後に学ぶ部分を分けて聞きましょう。
職位別の相場表は入口にはなります。ただし、全社共通の給与表ではありません。当記事では、裏取りできない職位の金額を推測で埋めていません。
コンサルの年収を公式募集で確認する──新卒と経験者は別々に
公式ページでも、金額の横にある注記まで読まないと条件を取り違えます。
ここからは募集条件の実例です。3社を年収順に評価する比較ではありません。新卒・経験者採用、対象年度、職種の違いを残したまま読んでください。
③アクセンチュア:基本給と「標準年収」は別の数字
公式FAQには、2027年卒の新卒採用について次の金額が掲載されています。金額はいずれも年額です。
募集職種 | 基本給 | 標準年収額 |
ビジネスコンサルタント | 480万円 | 663万円 |
戦略コンサルタント | 550万9,000円 | 754万円 |
標準年収額には個人・法人業績賞与や各種手当が含まれ、月約30時間の時間外勤務を行う前提が置かれています。賞与についても算定期間の全期間在籍を仮定した見込みで、初年度は在籍期間に応じた按分です。
つまり、標準年収をそのまま基本給と考えたり、「入社した年に必ずこの金額」と読んだりするのは誤りです。基本給との差額を、すべて賞与だと決めつけることもできません。
出典:アクセンチュア公式FAQ「新卒採用(2027年卒)」(2026年9月22日確認)。
④アビーム:固定残業なしでも、想定年収には残業を含む
アビームの2028年卒Strategy Consultant職の募集要項には、2026年4月実績として次の数字が載っています。月額と年額の単位を分けて見てください。
対象 | 月額給与 | 想定年収 |
学部卒 | 40万100円 | 640万1,400円 |
修士・博士了 | 43万2,800円 | 690万3,200円 |
月額給与には固定残業代を含まず、残業代は別途全額支給。一方の想定年収は、年2回の賞与と、月30時間相当の時間外手当を含む理論値です。
ここが見落としやすいところです。“固定残業代がない”ことと、“想定年収に残業代が入っていない”ことは同じではありません。
募集の対象は2028年卒、金額の実績時点は2026年4月。この2つも混ぜずに記録しておきましょう。
出典:アビーム公式募集要項・Strategy Consultant職(2026年9月22日確認)。
⑤経験者求人:「マネージャー候補」を業界平均にしない
アップグレードのAXコンサルタント「マネージャー候補」の企業別採用ページでは、年俸900万〜1,200万円を掲載しています。対象は、プロジェクト管理などの経験を求める募集です。
給与備考では、基本給月55万5,000円〜、固定残業代月19万5,000円〜、対象時間は45時間、超過分は別途支給と確認できます。
この金額は、その会社の、その募集の条件です。「コンサルのマネージャーなら900万円以上」「未経験でも同じ額」と広げてはいけません。候補ポジションと正式な入社等級の関係も、選考で確認する必要があります。
出典:アップグレード・AXコンサルタント(マネージャー候補)募集(2026年9月22日確認)。
コンサルの年収で見落とす、賞与・固定残業・初年度の条件
年収の比較では、毎月の支給と、条件によって変わる支給を分けてください。
⑥固定残業代は「基本給」に混ぜない
固定残業代のある求人は、基本給、対象時間、固定残業代の金額、超過分の支払いをセットで確認します。厚生労働省も、募集時の確認事項としてこの区分を示しています。
固定残業の対象が45時間でも、それだけで実際の平均残業が45時間とは分かりません。給与計算上の設定と、配属先の働き方は別の情報です。
「固定残業が多いから必ず激務」「年俸制だから残業代は出ない」と、名前だけで結論を出さないこと。オファーの適用条件と、配属先の勤務状況をそれぞれ聞きましょう。厚生労働省:労働条件の明示
⑦賞与の目標額と、初年度の支給条件を切り離す
賞与があるときは、会社業績と個人評価のどちらが反映されるか、標準額はどんな評価を前提にするかを確認します。前年の実績が、そのまま翌年の保証になるわけではありません。
もうひとつは入社時期です。入社月によって算定対象期間が短くなるなら、通常年度の想定年収より初年度の支給が小さくなる可能性があります。
入社一時金が提示された場合も、毎年の給与に足し続けないようにしてください。支給時期と、早期退職時の返還条件があるかを確認します。制度の有無や条件は会社ごとに異なります。
比較メモは、次のように「含まれるもの」から作ると見落としを減らせます。
確認する項目 | 書き出す内容 | 曖昧なら聞くこと |
毎月の給与 | 基本給、定額手当、固定残業代 | それぞれ月いくらか |
変動する支給 | 賞与、追加の残業代、成果給 | 想定額の前提と変動条件は何か |
初年度だけの違い | 賞与按分、入社一時金 | 入社後12か月ではどう変わるか |
賞与に期待するのが悪いのではありません。生活費まで、未確定の上振れで組まない。ここは分けて考えたいところです。
コンサルの年収比較は、オファーの数字をこの順で揃える
比べる順番は、担当責任→毎月の給与→変動部分→初年度です。

まず、職位と仕事内容を並べます。次に給与を分解し、賞与・残業の前提を確認。最後に、入社後12か月と通常年度で違う項目を整理してください。
ここで便利なのが、回答の状態を3つに分けることです。「書面に記載」「担当者に確認済み」「未確認」。空欄を都合のよい数字で補わず、未確認のまま残します。
担当者の説明とオファーレターが違う場合は、承諾前に確認を戻しましょう。説明を聞けたことと、条件が書面で確定したことは別です。
高い方を選ぶ前に、下がる条件も聞く
総額が高くても、想定残業が増えているなら、その差は昇給だけではありません。業績賞与の比率が大きい場合は、低い評価や業績不振のときにどう変わるかも確認対象です。
とにかく「上限はいくらですか」だけで終わらせないこと。自分がどの条件に当てはまり、何が変わると支給額が動くのか。そこまで聞けば、比較の精度は上がります。
会社の肩書きと年収だけで迷っていた状態から、“どんな仕事を引き受ける対価か”を考えられる状態に変えていきましょう。
コンサルの年収を求人単位で確かめる相談先3選
エージェントには相場の説明だけでなく、自分の経験と具体的な募集条件をつないでもらいます。
以下は給与を決める会社ではなく、転職を支援するサービスです。公開求人に書かれていない条件を確認できるかは、案件や担当者によります。すべての給与規程が開示されるとは限りません。
コンサル未経験で、自分がどの職位から候補になるか分からない方に向く相談先です。幅広い業界へ行く話より、まずファームへの転職を具体化したい方との相性を考えます。
💡 監修者の辛口メモ
年収の上がった事例を聞いて終わるのは、もったいない。自分と同じ経験が、どの募集要件に評価されるかまで聞いてください。 成功事例は、自分への提示額の保証ではありません。希望する領域や勤務地の求人が紹介可能かも、最初に確かめましょう。
面談では「この求人では、私の経験をどの等級で評価する想定ですか。基本給と賞与の前提を分けて説明できますか」と聞いてみてください。
財務アドバイザリーとM&A関連職など、近い言葉で括られる仕事の報酬構成を比べたい方に向く相談先です。コンサル全般の入社等級を広く確かめたいなら、MyVisionと相談の目的を分けるとよいでしょう。
💡 監修者の辛口メモ
高い年収例だけを見て、仕事内容を飛ばさないこと。財務分析を担う仕事と、成約を追う仕事を同じ条件で比べても判断できません。 IT導入など特定分野だけが希望なら、その領域の求人を現在紹介できるか確認が先です。経営・金融に強いことを、全領域に一律で当てはめないでください。
聞きたいのは「この職種の固定給と成果連動分は何ですか。報酬の発生条件、支給時期、成果が出ない期間の扱いを教えてください」です。
アクシスエージェントは、コンサル・ポストコンサルの転職支援を掲げ、事業会社のデジタル分野や経営層も支援領域として案内しています。運営元の公式サービス案内(2026年9月確認)。
現職のコンサル経験を生かして上の職位を目指す方、事業会社への転職と比べたい方に向く相談先です。目先の総額だけでなく、次に引き受ける責任を整理する使い方を考えます。
💡 監修者の辛口メモ
肩書きが上がれば、それだけで良い転職とは言えません。実際の権限、担当範囲、評価される成果までセットで比べたいところです。 長い目での相談と、今回応募できる求人の有無は別です。将来の話だけで終わらないよう、いま提示可能な職位と条件を確認してください。
質問は「現職で担った責任は、応募先のどの職位に対応しますか。入社後に評価される成果と、次の昇格の条件も確認できますか」です。
サービス全体の比較は、コンサル転職エージェントの選び方で確認できます。相談の目的は登録数を増やすことではなく、判断に足りない条件を埋めることです。
コンサルの年収について、よくある質問
数字を探す前に、何の金額を知りたいかを決めると迷いが減ります。
未経験なら、公式の新卒年収を目安にしてよいですか?
給与の内訳を読む練習には使えますが、中途採用で自分に提示される額の予測には使えません。募集区分と職種が違います。前職の経験をどの等級で評価するか、応募先の条件で確認してください。
30代ならマネージャーの年収を見ればよいですか?
年齢だけで職位を決めない方がよいでしょう。顧客との折衝、案件の管理、専門性など、求人が求める責任と経験を照らします。年齢別の平均より、応募可能な職位の条件を優先してください。
求人の上限年収を希望額にしてもよいですか?
希望を伝えることと、上限額の対象になることは別です。まず、上限はどの等級・経験・評価を想定した金額か聞きましょう。複数職位をまとめた募集なら、レンジが広い理由も確認できます。
年収が高いほど、手取りも同じ割合で増えますか?
記事の募集額は、手取りを示していません。税や社会保険、扶養などの条件で変わるため、ここでは手取り額を一律に計算していません。まず額面の内訳を確定させ、個別の条件で確認してください。
フリーコンサルの月額報酬と比較できますか?
月額報酬を12倍した売上と、会社員の給与をそのまま並べないでください。契約のない期間や事業の経費など、比べる対象が変わります。本記事の対象は、雇用されて働くコンサルタントです。
コンサルの年収を調べたら、次にやること
次の一歩は、年収ランキングをもう1本読むことではなく、気になる求人の条件を1枚にまとめることです。
今日:気になる募集を1件選び、7項目を抜き出す
職位、担当責任、基本給、賞与、残業代、初年度の扱い、対象年度を書き出します。書かれていない項目は「未確認」。数字を埋めるより、聞くべき点を見つける作業です。
今週:現職と同じ条件で比較する
現職も、基本給と変動部分を分けてください。転職先の標準年収と、現職の賞与が多かった年を比べていないか。入社一時金を除いても希望を満たすか。比較する期間も揃えます。
面談:分からない条件を、そのまま質問する
「この年収のうち固定される部分は何か」「自分の入社等級は何か」「初年度に変わる項目は何か」。答えが出なければ、企業への確認を依頼します。確かめないまま承諾を急ぐ必要はありません。
年収は、仕事を選ぶうえで遠慮せず確認してよい条件です。ただし、見るべきは大きな総額だけではない。自分が引き受ける責任と、受け取る報酬の条件を揃える――そこから判断してください。






