シンクタンクとコンサルの違いは?仕事・相手・年収を有価証券報告書で比較|転職の相談先5選

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当記事は、外資系コンサル出身の筆者が監修し、「シンクタンクとコンサルは何が違うのか」を、有価証券報告書と各社の公式情報で整理しています。対象は、事業会社・官公庁・SIer・研究職から、シンクタンクかコンサルかで迷っている20代後半〜30代の方です。
「シンクタンクは調査、コンサルは提案」。ネットの説明は、だいたいこの一行で終わります。間違いではありません。ただ、いまの日本の大手シンクタンクは、ほぼ全部が社内にコンサル部門を持っています。だから本当に比べるべきは、会社の看板ではなく「誰のために、何を出す部署か」です。
先に結論を3行で置きます。
シンクタンクとコンサルの違いは、相手と成果物。シンクタンクの研究部門は国や自治体に向けて調査と提言を出し、コンサルは企業の経営者に向けて「何をやるか」を決めて動かす
年収は有価証券報告書で見ると、上場シンクタンク2社が1,082万〜1,333万円、上場コンサル5社が975万〜1,221万円。差より目立つのは平均勤続で、シンクタンクは11〜14年、コンサルは2〜7年
どちらに向くかは、自分で調べるより聞くほうが早い。MyVisionで両方の部署の違いを聞き、シンクタンクの求人の中身はコンコードで確かめる
【結論】シンクタンクとコンサルの違いの相談は、まずこの3社から
先に結論です。シンクタンクとコンサルの違いは、一人で悩むより選考と現場を知っている相談先に壁打ちしてもらう方が早い。筆者が条件と実績で絞った次の3社から始めれば、遠回りしません。
👑 迷ったらこの「王道3社」で間違いありません
紹介順は報酬額ではなく、筆者の評価と条件の合いやすさで決めています。詳しい比較は下の表と各社の解説を見てください。
シンクタンクとコンサルの違い 記事の監修者
![]() | 外資コンサルZ 外資系コンサルティングファーム出身。戦略・新規事業・M&Aのプロジェクトを経て、スタートアップの経営企画・事業開発、そしてフリーコンサルとして独立。転職エージェントは自分で面談を受けて比べ、「中抜き」や「ミスマッチ」の多いこの業界で、信頼できる相談先しか紹介しません。 |
シンクタンクとコンサルの違い 記事の目次
シンクタンクとコンサルの違いは「誰のために、何を出すか」
この節の結論。シンクタンクは社会や政策のための「調査と提言」を出す組織、コンサルは企業の経営課題を解く「答えと実行」を売る会社です。
シンクタンクは、直訳すると「頭脳の集団」。経済や社会の課題を調べ、国や自治体、業界に向けて「こうすべきだ」と提言するのが本来の役割です。お金の出どころは、官公庁からの調査の委託や、親会社グループからの依頼、自主研究が中心になります。
三菱UFJリサーチ&コンサルティングの会社概要は、事業の1つを「政策研究(官公庁からの各種調査研究の受託・政策提言)」と書いています。この一文が、シンクタンクの研究部門の仕事をいちばん正確に表しています。
コンサルは、企業から「売上が伸びない」「新しい事業を作りたい」「基幹システムを入れ替えたい」といった相談を受け、答えを出して、実行まで支えます。相手は社長や役員、事業部長。期間は数か月単位で、成果は「会社が変わったか」で測られます。
⇒ ひとことで言えば、シンクタンクは“社会の宿題”を調べる側、コンサルは“会社の宿題”を解く側です。
シンクタンクとコンサルの違いを7つの項目で比べる
この節の結論。相手・成果物・時間軸の3つが違えば、働き方も年収の伸び方も変わります。
表の見方: 左が項目、真ん中がシンクタンクの研究部門、右がコンサルです。
項目 | シンクタンク(研究部門) | コンサル |
①主な相手 | 中央省庁・自治体・業界団体 | 企業の社長・役員・事業部長 |
②成果物 | 調査報告書・政策提言 | 戦略・計画・実行の支援 |
③時間軸 | 年度単位(1年のテーマが多い) | 数週間〜数か月の案件 |
④お金の出どころ | 官公庁の委託・グループ会社・自主研究 | 企業からのフィー(報酬) |
⑤求められる力 | 専門分野の知識・分析・文章力 | 論点設計・資料・人を動かす力 |
⑥平均勤続(有報・公式) | 11〜16年 | 2〜7年 |
⑦平均年収(有報) | 1,082万〜1,333万円 | 975万〜1,221万円 |
⑥と⑦の出典と注意点は、下の年収の節でくわしく書きます。
正直、表の中で一番効いてくるのは③です。年度で動く仕事は、1つのテーマを腰を据えて深掘りできる。数か月で動く仕事は、次々に新しい業界をのぞける。どちらが楽しいかで、向き不向きはほぼ決まります。
シンクタンクとコンサルは、同じ会社の中に並んでいることが多い
この節の結論。日本の大手シンクタンクは、ほとんどが社内に「コンサル部門」と「IT部門」を持つ総合型です。シンクタンクに入っても、配属によっては仕事の中身がほぼコンサルになります。
表の見方: 左が会社、真ん中が親会社・グループ、右が公式サイトに載っている主な部門です(2026年9月〜11月確認)。
会社 | 親会社・グループ | 主な部門 |
野村総合研究所(NRI) | 東証プライム上場 | 経営コンサル・システムコンサル・金融IT・産業IT |
三菱総合研究所(MRI) | 東証プライム上場 | 公共・経営DX・金融・ヘルスケアのコンサル、研究・提言 |
日本総合研究所 | 三井住友フィナンシャルグループ | コンサル・インキュベーション(新事業)・IT |
三菱UFJリサーチ&コンサルティング | 三菱UFJフィナンシャル・グループ | コンサル・政策研究・人材開発 |
大和総研 | 大和証券グループ | リサーチ・コンサル・システム |
NTTデータ経営研究所 | NTTデータ(100%) | 政策提言と企業の事業開発支援 |
コンコードのシンクタンク求人ページも、「経営コンサル部門から政策研究部門まで」と書いています。同じ会社名でも、部署によって別の仕事だと思ってください。
「五大シンクタンク」は、2026年4月に形が変わった
就活や転職の記事でよく見る「五大シンクタンク」。一般的には、野村総研・三菱総研・日本総研・三菱UFJリサーチ&コンサルティング・みずほリサーチ&テクノロジーズの5社を指すことが多い呼び方です。
ただ、みずほリサーチ&テクノロジーズは、2026年4月1日付でみずほ銀行と統合しました。リサーチとコンサルの部門は、いまはみずほ銀行の中の組織「みずほ総合研究所」として動いていて、採用もみずほ銀行が行っています。古い記事のまま会社名を覚えていると、求人を探すときに迷うので注意してください。
シンクタンクとコンサルの仕事内容を、1つのテーマで比べる
この節の結論。同じ「地方の人手不足」というテーマでも、シンクタンクは国に向けて実態と打ち手を調べ、コンサルは1社に向けて採用と業務の変え方を決めます。
シンクタンクの研究員なら、こう動く
省庁から「地方の中小企業の人手不足の実態を調べてほしい」と委託を受ける
統計を集め、全国の企業にアンケートを送り、何社かに聞き取りに行く
有識者の検討会を回し、年度末に報告書と政策の選択肢をまとめる
報告書は公開され、次の年度の予算や制度づくりの材料になる
コンサルタントなら、こう動く
地方に工場を持つメーカーの役員から「人が集まらない」と相談を受ける
3か月で、採用の数字、離職の理由、業務のムダを洗い出す
自動化する工程、外注する仕事、給与の見直し案を決め、役員会で通す
実行の段階では、現場の会議に入って進み具合を管理する
違いが見えたでしょうか。シンクタンクの成果は「社会全体が分かること」、コンサルの成果は「その会社が変わること」です。
いざ転職となると見落としがちですが、シンクタンクのコンサル部門は、この2つの間にいます。官公庁の案件で培った調査の厚みを、企業向けの提案に生かす。ここに惹かれて移る人も少なくありません。
シンクタンクとコンサルの年収を、有価証券報告書で比べる
この節の結論。上場会社の実数で見ると、シンクタンクとコンサルの平均年収は同じくらいの水準です。違いは、年齢と勤続年数の並び方に出ます。
表の見方: 有価証券報告書の「従業員の状況」に載る、提出会社の平均年間給与(賞与を含む)です。2026年10〜11月にEDINETの原本で確認しました。
会社(決算期) | 平均年収 | 平均年齢/平均勤続 |
【シンクタンク】野村総合研究所(2026年3月期) | 1,333万円 | 39.7歳/13.7年 |
【シンクタンク】三菱総合研究所(2025年9月期) | 1,082万円 | 40.4歳/11.7年 |
【コンサル】ドリームインキュベータ(2026年3月期) | 1,221万円 | 34.6歳/3.8年 |
【コンサル】フロンティア・マネジメント(2025年12月期) | 1,171万円 | 37.2歳/3.2年 |
【コンサル】ライズ・コンサルティング・グループ(2026年2月期) | 1,108万円 | 33.2歳/2.3年 |
【コンサル】シグマクシス(2026年3月期・事業会社) | 1,067万円 | 34.5歳/5.0年 |
【コンサル】山田コンサルティンググループ(2026年3月期) | 975万円 | 38.1歳/7.2年 |
注意点が2つあります。
1つ目。野村総研と三菱総研の数字は、システム部門の社員も含めた会社全体の平均です。研究員やコンサル部門だけの年収は公表されていません。
2つ目。上場していないシンクタンク(日本総研、三菱UFJリサーチ&コンサルティング、大和総研など)と、外資の戦略ファームやBIG4は、有価証券報告書が無いので並べていません。ネットにある「シンクタンクの年収ランキング」の多くは推定値です。数字の出どころは確かめてください。
国の統計も見ておきます。厚生労働省のjob tagでは、経営コンサルタントの年収は1,134.6万円、平均39.4歳、月の労働時間は162時間です(令和7年賃金構造基本統計調査を加工)。上の7社と、ほぼ同じ帯に収まります。
平均勤続は、シンクタンクのほうが3倍ほど長い
年収より差が大きいのは、勤続年数です。野村総研13.7年、三菱総研11.7年。大和総研も、公式サイトで平均勤続15.6年と公表しています(2025年3月末)。
一方、上場コンサル5社は2.3〜7.2年。平均年齢も、シンクタンクが40歳前後、コンサルが33〜38歳です。
ここから読めることは、筆者の見立てではこうです。シンクタンクは「長く勤めながら年収が上がっていく」会社、コンサルは「若いうちに高い年収に届き、数年で次へ移る人も多い」会社。どちらが得かではなく、どちらの時間の使い方が自分に合うかで選ぶ話だと思います。
戦略ファームの年収をもっとくわしく知りたい方は【戦略コンサルの年収】にまとめています。
シンクタンクとコンサルの中途採用は、思ったより開いている
この節の結論。「シンクタンクは新卒と修士しか入れない」は、いまは当てはまりません。中途採用の比率を公表している会社では、3割〜7割が中途です。
表の見方: 労働施策総合推進法にもとづき各社が公表している、正規雇用の採用に占める中途の割合です。
会社 | 中途採用比率 | 年度 |
三菱UFJリサーチ&コンサルティング | 69% | 2025年度 |
三菱総合研究所 | 39% | 2025年度 |
大和総研 | 28% | 2024年度 |
修士については、2026年9月に各社の募集要項を確認した範囲で、修士を必須とする求人は一部に限られていました。三菱総研の一部の求人が博士やMBAを「歓迎」に挙げ、みずほ総合研究所の環境政策の求人が「修士卒程度の専門知識」を求めている、という程度です。
とはいえ、研究部門の求人は、その分野での実務経験を求めるものがほとんどです。官公庁、研究機関、事業会社の企画部門などで、テーマを持って働いてきた人ほど入りやすいと言えるでしょう。
シンクタンクとコンサル、向いている人・向いていない人
この節の結論。1つのテーマを何年も掘りたい人はシンクタンク、短い期間で結果を出して次へ行きたい人はコンサルが向いています。
こんな人 | シンクタンク | コンサル |
1つの分野の専門家になりたい | ◎ | △ |
社会や政策に関わりたい | ◎ | ○(公共部門なら) |
20代・30代で年収を上げたい | ○ | ◎ |
いろいろな業界を短く経験したい | △ | ◎ |
長く同じ会社で働きたい | ◎ | △ |
文章で考えるのが得意 | ◎ | ○ |
人を動かして実行まで持っていきたい | △ | ◎ |
逆に、向いていないサインもはっきりしています。
シンクタンクに向かないのは、「提言して終わり」にもどかしさを感じる人です。報告書が政策に生かされるまでには時間がかかり、手応えは遠い。コンサルに向かないのは、数か月ごとに業界と相手が変わる生活に、疲れを感じる人です。
とにかく迷う人は、シンクタンクのコンサル部門という選択肢を一度は見てください。調査の厚みと企業向けの仕事、両方に触れられる場所です。
シンクタンクとコンサルへの入り方は、いまの立場で変わる
この節の結論。入口は、いまの経験で決まります。自分の立場に近い行を1つだけ見てください。
いまの立場 | 向きやすい入口 | 面談でまず伝えること |
官公庁・自治体の職員 | シンクタンクの政策研究部門、コンサルの公共部門 | 担当した政策・制度の分野 |
大学・研究機関の研究職 | シンクタンクの研究部門 | 専門分野と、調査・論文の実績 |
事業会社の企画・経営企画 | シンクタンクのコンサル部門、総合ファーム | 自分で決めて動かした数字 |
SIer・社内SE | シンクタンクのIT・システムコンサル、ITコンサル | 何を作ったかより、何を決めたか |
コンサル在籍中 | シンクタンクの研究部門・コンサル部門 | 長く掘りたいテーマ |
官公庁から移る人は、シンクタンクだけでなくコンサルの公共部門も並べて見たほうがいいです。同じ「政策に関わる仕事」でも、年収と働き方の幅がかなり違います。
シンクタンクの求人の探し方は【シンクタンクの転職エージェント】に、コンサルの種類の違いは【戦略コンサルとは】【ITコンサルとは】にまとめています。
シンクタンクとコンサルの転職の相談先5選を比較する
表の見方: 左が相談先、真ん中が強み、右が最初の面談で確かめることです。サービス名から各社のページへ移動できます。
相談先 | 強み | 最初に確かめること |
ファームとシンクタンクを横に並べて聞ける | 自分の経歴で受けられる部署 | |
シンクタンクの求人を部門別に持つ | 研究部門とコンサル部門の求人の差 | |
入社後も長く付き合う支援 | シンクタンクに移った人のその後 | |
政策・公共の職種で求人を探せる | 自分の分野の求人の数と年収帯 | |
業界「コンサル・シンクタンク」の求人が多い | 30代後半以降の入り方 |
5社全部に登録する必要はありません。まず比べたい人はMyVisionとコンコード。官公庁や研究職から移る人は、コンコードとコトラを並べてください。
①MyVision|シンクタンクとコンサルの違いを、まとめて聞くなら
公式サイト(2026年11月時点)は、書類選考通過率83%、200社以上のコンサルファームとのつながり、平均年収アップ額156万円を掲げています。Googleの口コミは★4.8です。
上の表を見て「結局、自分はどっちなのか」と思った人に向いています。総合ファーム、戦略ファーム、シンクタンクのコンサル部門を横に並べて、最初の案件と働き方の違いを聞ける。個人的には、迷っている段階の1社目はここです。
研究部門に絞って、政策の分野ごとの求人を見たい人は、次のコンコードやコトラのほうが話が早いでしょう。
💡 面談で確かめる質問:「私の経歴だと、シンクタンクとコンサルのどちらで、どの職位から入れそうですか」
💡 MyVisionの辛口メモ|監修者(外資コンサル出身)
正直、コンサル転職でまず1社だけ選べと言われたら、筆者はここを挙げます。ケース面接の対策がとにかく手厚く、未経験の人ほど差が出ます。 弱点は、コンサル以外の選択肢が薄いこと。「コンサルに行くか迷っている」段階なら、総合型を1社並べて比べた方が視野が狭まりません。
②コンコード|シンクタンクの求人を、部門別に見たいなら
公式サイトのシンクタンクの求人ページ(2026年11月時点)は、「三菱総研、野村総研、MURCなど」の経営コンサル部門から政策研究部門まで扱っていると書いています。掲載例の年収は、ポジションによって460万〜1,800万円程度の幅です。
シンクタンクの中の「どの部署か」で迷っている人には、ここの求人の並べ方がそのまま地図になります。経営コンサル、新規事業、先端技術、農林水産、データサイエンス。同じ会社でも求人の中身がこれだけ違う、と実感できるはずです。
求められる水準は高めなので、職務経歴書を先に固めてから相談するほうが、紹介の幅が広がります。
💡 面談で確かめる質問:「この会社の研究部門とコンサル部門で、採用される人の経歴はどう違いますか」
💡 コンコードの辛口メモ|監修者(外資コンサル出身)
戦略ファームからポストコンサルまで、ハイクラスの求人と長期のキャリア支援が持ち味です。担当者の業界理解が深く、面談そのものが勉強になります。 求められる水準も高いので、実績の言語化ができていない段階だと紹介が絞られます。先に職務経歴書を固めてから臨むのがおすすめです。
③アクシスエージェント|入社した後まで、長く相談したいなら
公式サイト(2026年11月時点)によると、創業から20年で10,000人以上の現役コンサルタントを支援してきました。平均の転職支援期間は3年以上、求人の約78%が非公開です。「BIG4コンサルタントの3人に1人が登録」ともしています。
シンクタンクは勤続が長い会社です。入ってから「このままでいいのか」と迷う時期も、10年単位でやってきます。そのたびに相談できる相手を、最初から持っておく意味は大きいと言えます。
すぐに応募を進めたい人には、少しゆっくりに感じるかもしれません。
💡 面談で確かめる質問:「シンクタンクに移った人は、何年目に、どこへ次のキャリアを作っていますか」
💡 アクシスエージェントの辛口メモ|監修者(外資コンサル出身)
年齢やタイミングを問わず相談に乗ってくれる、数少ない「長く付き合える」エージェントです。すぐ転職しない人にも求人を押し付けてこないのは、正直ありがたい。 その分、自分から動かないと話が進みません。「いつまでに決めたいか」を最初に伝えないと、情報収集だけで半年たちます。
④コトラ|政策・公共の分野で、求人を探したいなら
公式サイトの掲載求人数は38,719件(2026年11月時点の表示)。職種の区分に「パブリックセクター(政策立案・実行支援)」があり、コンサルやシンクタンクで政府・自治体などを相手にする仕事と定義しています。「シンクタンク」の区分もあります。
官公庁や自治体の経験を生かしたい人は、ここで求人を眺めると、自分の分野の需要と年収帯が一気に具体的になります。金融系のシンクタンクの求人に強い印象もあります。
業界そのものの違いから相談したい人には、MyVisionのほうが向いています。
💡 面談で確かめる質問:「私の担当分野(例: 医療・介護、エネルギー)の政策系求人は、いま何件ありますか」
💡 コトラの辛口メモ|監修者(外資コンサル出身)
金融・コンサル・経営層のハイクラス求人に強い専門型です。金融出身者のキャリアの広げ方を、現実的な年収レンジと一緒に示してくれます。 未経験からの挑戦には求人が限られます。金融か、コンサルか、どちらかの実務経験がある人向けと考えてください。
⑤JAC Recruitment|30代後半以降で、経験を生かして移るなら
公式サイトの業界「コンサルティング・シンクタンク・事務所」には、3,157件の求人が載っています(2026年11月2日時点)。ミドル〜ハイクラスの転職に強いエージェントです。
企業の担当者が直接話すスタイルなので、求人票に書かれない部署の雰囲気まで聞きやすい。管理職やマネージャー級でシンクタンクを狙う人には、相性がいいでしょう。
20代で経験が浅い段階だと、紹介が絞られることがあります。その場合はMyVisionから入るほうが確実です。
💡 面談で確かめる質問:「マネージャー級でシンクタンクに入った人は、前職がどんな人が多いですか」
💡 JAC Recruitmentの辛口メモ|監修者(外資コンサル出身)
ミドル〜ハイクラス、外資・グローバル案件ならまず名前が挙がる1社です。企業担当が直接話すスタイルなので、求人の中身の情報が濃い。 裏を返せば、経験が浅いと紹介が少ない。年収600万円を超えたあたりから本領を発揮するエージェントだと思ってください。
シンクタンクとコンサルで迷ったら、面談で聞く6つの質問
この節の結論。シンクタンクかコンサルかは、会社名ではなく「部署と案件」で決まります。公式サイトに無いことは、面談で聞くしかありません。
この部署の案件は、官公庁と民間企業のどちらが多いですか。比率はどれくらいですか
1つの案件の期間と、1人が同時に持つ案件の数を教えてください
成果物は報告書が中心ですか。実行の支援まで入りますか
入社するときの職位と、その職位の提示額の幅を教えてください
研究部門とコンサル部門の間で、異動した人はいますか
3年以内に辞めた人は、どこへ移っていますか
1番と3番は、とくに聞いてください。「調査をやりたくて入ったのに、ずっと企業向けの提案だった」。逆もあります。入る前の後悔の防ぎ方は【コンサル転職で後悔する7つのパターン】にくわしく書きました。
シンクタンクとコンサルを選ぶ4ステップ

STEP1:調べる側か、解く側かを決める(今日)
上の7項目の表を見て、1行でいいので自分の答えを書いてください。「社会の宿題」と「会社の宿題」、どちらに時間を使いたいか。
STEP2:入口を1つ選ぶ(今日)
いまの立場の表から、自分に近い行を1つ選びます。研究部門か、コンサル部門か。ここが決まれば、受ける会社は自然に絞れます。
STEP3:2社に相談して、部署の違いを聞く(今週)
MyVisionと、もう1社。同じ質問を別々にして、答えを並べてください。そろえば、それが実態です。
STEP4:面談で、6つの質問をそのまま使う
入ってから「聞いていた話と違う」となるのが、いちばんもったいない。条件の紙をもらう前に、聞いておきます。
シンクタンクとコンサルの違いについてよくある質問
シンクタンクとコンサルの違いを、簡単に言うと?
相手と成果物が違います。シンクタンクの研究部門は国や自治体に向けて調査報告と政策提言を出し、コンサルは企業の経営者に向けて戦略を決め、実行まで支えます。ただ、大手シンクタンクの多くは社内にコンサル部門を持っています。
シンクタンクとコンサル、年収はどちらが高いですか?
上場会社の有価証券報告書では、シンクタンク2社が1,082万〜1,333万円、上場コンサル5社が975万〜1,221万円で、大きな差はありません。シンクタンクは平均年齢が40歳前後と高く、コンサルは33〜38歳で同じ水準に届いています。
シンクタンクに転職するには修士が必要ですか?
必須ではない求人がほとんどです。2026年9月に確認した範囲では、修士を必須とする求人は一部の研究系に限られていました。ただし研究部門は、その分野での実務経験を求める求人が多いです。
五大シンクタンクとはどこですか?
一般的には、野村総合研究所、三菱総合研究所、日本総合研究所、三菱UFJリサーチ&コンサルティング、みずほリサーチ&テクノロジーズを指すことが多いです。みずほリサーチ&テクノロジーズは2026年4月にみずほ銀行と統合し、いまは銀行内の組織「みずほ総合研究所」になっています。
シンクタンクは激務ですか?
部署と時期によります。大和総研は月平均の時間外労働を28時間と公表しています。官公庁の案件は年度末に作業が集中しやすいので、面談で繁忙期の働き方を聞いておくと安心です。
コンサルからシンクタンクに移る人はいますか?
います。1つのテーマを長く掘りたい、政策に関わりたい、という理由が多いと筆者は見ています。コンサルでの経験は、シンクタンクのコンサル部門ではそのまま評価されやすいです。
シンクタンクとコンサルで迷ったら、次にやる3ステップ
①今日:調べる側か解く側か、1行で決める
ここが決まれば、受ける会社も、部署も自然に絞れます。
②今週:2社に相談して、部署の違いを聞き比べる
相談だけでも、まったく問題ありません。いまの会社に残る結論になっても、それは前進です。
③面談で:6つの質問をそのまま使う
ネットのランキングではなく、自分で聞いた答えで決める。そこまでやれば、シンクタンクとコンサルのどちらを選んでも、後悔は小さくなるはずです。








